素晴らしいのだけれど・・・

推しさんが出ている朗読劇を観にいった。

朗読劇ということで、台本を見て台詞を交わすだけのイメージだったのだがどちらかというと二人劇といった感じだった。

そして!!推しさんの演技がとても素晴らしかった!!

難しい役だと思うけど、演じきっていた。

基本的に日記を読むという形でお芝居が進んでいくから、日記に台詞は書いてあるのだけれど実際に推しさん達はそれを見ていたのかな?

ほとんど頭に入っていたんじゃないかな、と感じるほどだった。

ただ、残念なのはお芝居の内容に自分がなんとも感情移入できなかったことだ。

(お芝居のタイトルがわかっってしまうけれど)ヒロインが若年性のアルツハイマー、いわゆる認知症をなってしまい記憶がなくなってしまう。

物語の性質上仕方のないことだけれど、ヒロインが「愛する人を忘れてしまうこと」に重点が置かれていたのが正直違和感を覚えた。

実際に認知症を介護するとなると、記憶がなくなり「日常生活をまともに送れなくなること」で家族が苦労するのが一番辛い現実だと思う。

もちろん、忘れられてしまうことも辛いけどやはり二次的な辛さだ。

お芝居の中でまったく介護の辛さが描かれていないわけではなかったけれど。

「大恋愛の末の結婚」ということでどうしても「愛する人を忘れる」ということに重点を置かれてしまうのは仕方のないことかもしれない。

介護に重点を置いてしまったらエンターテイメント性は失われてしまうし、恋愛に重点を置いたら現実味がなくなってしまうし。

おそらく、介護の辛さを実感していない人ならエンターテイメントとして感情移入できるのかもしれない。実際に推しさんと相手の女優さんのお芝居は素晴らしかったのだから。

意外と見る人を選ぶ内容なのかも。

あと、ちょっと気になったことが。

ヒロインがかつて社内の人と不倫をして相手は離婚してしまっていたという設定があるだけれど。

ヒロインは夫を幼いころに捨て現在は借金重ね荒んだ生活をしている夫の母親を救おうとする。

自分達が幸せならそれでいいものではなく家族みなが幸せにならないといけない、と。

そこまで家族思いで聡明なヒロインならそう安易に社内不倫などに走りはしないだろう。

また、そこまでの情の深さがあるのならば相手の家庭を壊してしまったことに罪悪感を感じるのではないのだろうか?

細かいことなのだが正直気になってしまった。

内容的には入っていけなかったけれど、推しさんは本当に素晴らしかった。

これからもストレートのお芝居に挑戦して欲しい。